Canon FL 135mm F3.5 ジャンクレンズ分解修理
ピントリングがどちらの方向にも全く動かないジャンク300円。
早速原因を調べるために分解してみます。
まずはマウント部分から。
もし青丸のネジ3か所外せるのであれば、赤丸のマウント部分のネジは外さなくても
大丈夫です。外すと組み立て時に少し面倒なので。
レンズ後部のシェードが外し、次に書きの絞りとのリンクレバーを外します。
さらに青丸4か所のネジを外します。
ここからレンズユニットの取り外しとなります。
青丸内側のスリーブをカニ目レンチを使い取り外します。
青丸のネジ2本を外します。(今回の障害はここにありました。)
これでレンズユニットが取り外せました。
(レンズユニット取り外しは通常、上図のネジ2本外す必要は無さそうです)
次に鏡筒から赤矢印部分に挿入されているヘリコイドを外します。
(外れた位置を記録しておきます)
青丸はネジ2本で取り付けらていたヘリコイドのガイドリンク(そう呼ぶかどうかわかりませんが)になります。
このガイドをヘリコイドど合わせてみると変形していることがわかります。
このレンズはヘリコイドがふたつあり、それぞれが逆回転することで繰り出す構造ですが、
このヘリコイドの動きが悪くピントリングを大きな力で回そうとした時に
このリンクが変形、ガイド部分と噛みこんで固着してしまったと思われます。
この原因となったと思われるヘリコイドをパーツクリーナーで洗浄し、
グリスアップすることで滑らかな動きとなったので、変形してしまっているリンク部分は
別のレンズから取り外したものを取り付けることにしました。
再組立て後、このレンズを持って散歩です。
ちゃんと写りました。
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