PENTAX SMC-PENTAX-M 50mm F1.4 ジャンクレンズ分解修理 (バルサム修理)
以前同じレンズのカビ、汚れを修理していますが、
今回買った個体はレンズの一部が白濁(白く曇っている)していました。
この白濁は、張り合わせレンズで使用しているバルサム(レンズの接着剤)
の経年変化で発生していると思われますので、今回は張り合わせレンズを剥離させ、
再度接着してみたいと思います。
途中までの分解は以前の記事のとおりですのでここからは差分を書くことにします。
今回手を加えるレンズユニットを外すには、ピントリングを外す必要があります。
分解方法はいろいろあるみたいですが、以下は私の実施した手順になります。
先ずピントを最短撮影距離にセット(これ以上回らない位置)。
次に鏡筒とピントリングの隙間にあるネジ3本を取り外す。
取り外した後はヘリコイドを絶対に回さないようにしました。
青丸のイモネジ(外周3個所)を外す。
これで絞り羽根ユニットを取り外すことが出来ました。
絞り羽根ユニットを取り外すと青丸のリングを外し、赤丸の中間レンズユニットを取り出します。
このレンズ、一枚の厚いレンズに見えますが実は2枚のレンズが張り合わせてあります。
レンズを光にかざすと白濁していることが分かります。
ここからこの張り合わせられたレンズ2枚を剥離させます。
今回の方法は、
沸騰したお湯に5分浸し、その後3分間冷水に浸す。
これを3回実施し、鍋つかみ手袋を使用しレンズ先端と後端を絞るように捩じることで外すことが出来ました。
分離できたレンズ2枚と剥がれたバルサム。
レンズ表面に付着しているバルサムを取り除きます。
私は、富士フイルムさんのレンズクリーナーを使用しました。
直接レンズ面に滴下し、爪で剥がしてゆくと簡単に除去できました。
オリンパスEEクリーナー、無水エタノール、除光液を試しましたが、
富士フイルムさんのレンズクリーナーが一番良いと感じました。
続いてレンズの再張り合わせですが、こちらは、DAISO(ダイソー)さんで売っている
UV効果レジン液(ハード)を使用しました。
ソフトも買ってあるので次はソフトを使用してみようかと思います。
紫外線ライトに晒すと数秒で固まるので注意が必要です。(あまりの速さにびっくりでした)
綺麗なったので明日使ってみようかな。
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