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2021年1月10日 (日)

Canon New Canonet QL17 ジャンクカメラ分解修理(使えるようにしてみた)

カメラのキタムラさんで220円ジャンクです。

ジャンクな部分はと言うと、

1,シャッターボタンを押してもシャッターが動かない。

2,裏蓋開けると遮光用モルトがグチャグチャになっている。

3 , 絞り羽根が動かない。

4 , 裏蓋開けてもフィルムカウンターが S に戻らない。

5 , レンズにカビが生えている。

6 , ファインダーが曇っている。

長きに渡りタンスにでも放置されていたんでしょうね。

と言うことで、年末年始の休み中にとりあえず使えるようにしてみました。

 

裏蓋開けるとこんな感じです。思わず閉めたくなりますね。

Dscf95481

裏蓋とモルトの汚れをすべて落とし、今回はダイソーさんの滑り止めマットをカットして

遮光用モルトの代わりにしました。

Dscf95693

フィルムカウンターが戻らない現象は、この劣化したモルトの影響で、

すべて取り払うことで動作するようになりました。

Inkeddscf9546_li5

ファインダーを清掃します。

Dscf95704

レンズ、絞り羽根、シャッター関連は、下図青丸にカニ目などを掛けて

リングを外します。

Inkeddscf9606_li6

次に、前玉のみを外す場合は、青丸にカニ目レンチを掛けて回します。

前群レンズユニットを外す場合は、赤丸部分にカニ目レンチを掛けて回します。

(狭い空間なので普通のカニ目レンチは入らないかもです。私はステンレス製のピンセットを加工して使いました)

Inkeddscf9609_li7

Inkeddscf9608_li8

シャッターが動作しない原因は油分付着によるシャッター羽根固着でした。

絞り羽根も同様で固着しています。

さらに少し鏡筒部分を分解します。この時シャッター速度環が外れるので分解前にシャッター速度の設定を覚えておきましょう。

(私はB バルブ位置にして分解しました)

Dscf961210

固着してたシャッターと絞り羽根ですが、私は以下のパーツクリーナーを吹き付けながら、

シャッターと絞りを動かし、その後エアダスターを吹く。を数回繰り返してから

油脂が流れた跡をHCLレンズクリーナー(オリンパスEEクリーナー)かエタノールとキムワイプで軽く拭いてます。

パーツクリーナーもレンズクリーナーも揮発性は高いのでしばらく放置してから、

シャッター、絞りを動かしてみて動作に問題なければ組み上げてます。

 

Dscf961511

さらに外装にうっすらとサビが浮いていたのでピカールで清掃しました。

Dscf961615

Dscf957317

ようやく使えるようになりました。

少しは往時の状態に戻せたのではないかと思ってます。

Dscf961112

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