Canon FL50mm F1.8 酸化トリウム未使用レンズ??
カメラのキタムラさんで550円でした。
同型のレンズを以前記事にしていますが、
このレンズ少しヘンなんです。
何が変なのかと言うと、同型のシリアルナンバーが23****
と31****から始まる2本のレンズを所有していますが、
いずれも酸化トリウムを使用した硝材を使用しているため、
空間線量計でγ線を測定すると娘核種か放出されている
線量を測定できるのですが、このレンズもシリアルナンバーから想定すると
酸化トリウムを使用していると思ったのですが、結果はバックグランドの値と変化ありませんでした。
ちなみに23****と31****は以下の通り、バックグランドより高い値を示していました。
空間線量計が壊れちゃったのかと思い、他の酸化トリウム使用レンズに近づけてみると
ちゃんと反応するので、このレンズには使用していなようです。
絞り羽根前後にカビが見えるので分解清掃しました。
赤丸部分にカニ目レンチを掛けて反時計方向に回すと前群レンズユニットを取り外すことができます。
青丸部分にカニ目レンチを掛けると前玉を分解することが出来ますが、
このレンズ、黄色の線で囲った部分には、前玉固定リングの緩み止めと思われる接着剤が塗布されています。
また、赤丸部分には過去にカニ目レンチを掛けた跡が見えるので、おそらく過去に分解歴のあるレンズと思います。
とりあえず分解清掃は終わりましたが、
このレンズ、、
製造段階から酸化トリウムを配合した硝材は使用されなかった?
それとも過去の修理やオーバーホールなどで、レンズが交換された?
謎は深まるばかりです。
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