Canon demi EE17 ジャンクカメラ分解修理

カメラのキタムラさんで500円でした。

暫く放置してましたがとりあえず使える程度にしてみます。

レンズとファインダーがカビ汚れで酷い状態です。

このカメラ、構造が特殊ですね。

先ずは前面上部カバーを外してファインダーの状態を確認してみます。

最初に裏蓋のロック機構を外す為に合成皮革を剥がしてから、その下にあるネジ２本を外しました。

次に正面２枚の合成皮革を上から半分剥がし、青丸のネジ2本を外しました。

これで前面上部カバーを外すことが出来ました。

ファインダー前面がかなりカビてます。

よく見ると裏側もカビているのでさらに分解が必要そうです。

上部カバーを取り外すため、フィルム巻き上げレバーを取り外します。

青丸のプライヤーなどで巻き上げシャフトを押さえて巻き戻しクランプを回します。

巻き上げレバー上部の化粧板を外します。

さらにネジ５本を外し、赤丸のフィルムカウンターリセット用の爪を押し込んだ状態で

カバーを外しました。

次にファインダーを外しました。青丸のネジ３本で外れますが、

それぞれのネジの位置を記録してから外しました。

また、赤丸部分には距離計の指針、絞り値を示す指針があり、

注意してファインダーを外す必要がありました。

取り外したファインダーは、乾拭き程度にしておいたほうが良いかと思います。

無水エタノールを使用したらみるみるクモってしまい、めっちゃ焦りました。

先を細くした綿棒でひたすら擦ってようやくクモリを取り去ることが出来ました。

ファインダー再取り付け時も赤丸部分の各指針に注意ですね。

続いてレンズの清掃です。

フィルム室側からアクセスできそうでしたので、後玉を取り外しました。

続いて前面から分解します。

カニ目レンチを使ってレンズ化粧板を取り外しました。

取り外したレンズ銘板外側に小さな鋼球があるので注意でした。

赤丸（外側）を回すと前群レンズユニットを取り外すことができ、

青丸（内側）を回すと前玉のみを外すことが出来ました。

このカメラにはバルブ（B）機能が搭載されているので、

シャッター速度ダイヤルをBに合わせてシャッターボタンを押し、

シャッター、絞り羽根の裏側のレンズ面を清掃して終わりました。

また一台増えてしまった。そのうちOLYMPUS PEN S,D3と持ち出してみようかな。